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(7)緊急時の備えにスマート機器を活用 [介護]

手足の動かせない身体障害者にとって、緊急時にどう対処するかは常日頃から準備しておく必要があります。特に外部への連絡手段は命綱としても重要です。緊急通報装置も自分で押せなければほとんど役に立たないのではないでしょうか。また、1人で過ごしている際の様々なトラブルについても同様のことが言えます。
今回はスマート機器を使った緊急時への備えを紹介します。尚、ここでは声が出せることが前提条件の工夫です。

【1】外部への連絡方法
(1)緊急通報装置
よく見かける見守り機器です。緊急ボタンは本体だけでなく首から下げて使う携帯用のボタンもあります。本体のボタンを押すとオペレーターと繋がり前面のスピーカー/マイクを通して会話ができます。応答が無いと、事前に登録した連絡先に登録した連絡先に電話をしてくれるそうです。
私の場合は手足が使えないので、SwitchBotを使ってスマートスピーカー(Amazon Echo Dot 第3世代)から声で操作することにしています。
緊急通報装置.jpg


家中にスマートスピーカーを配置しており、どこからでも声でボタンが押せるようにしています。ただ、私自身はまだ押したことがありません。
それから、SwitchBotのバッテリ残量チェックを定期的にすることをお勧めします。


【SwitchBot】レバーが出てきてボタンを物理的に押すことができます。





(2)Amazonのスマートスピーカーを用いた通話
スマートスピーカーに声が届くのであれば、電話のように外部と直接会話をすることが可能です。Amazonのスマートスピーカーではアレクサアプリをインストールしたスマホとの通話が可能です。この操作は完全ハンズフリーです。Amazonのスマートスピーカーを選定した理由はこの機能があったからです。今ではGoogleのスマートスピーカーも通話機能を 取り入れたらしいですが、詳細は把握していません。
使い方は簡単です。
「Alexa、####(連絡先として登録している名称)に連絡して」と話しかけると連絡先のスマホが鳴動します。スマホ側で通話ボタンをタップしてもらうと、会話ができます。
このアプリを使うと、スマホ側からAmazonスマートスピーカーへも連絡も可能です。スマホからアプリで呼びかけるとスマートスピーカーが緑色に光って鳴動します。スマートスピーカーの呼びかけ機能をオンにしてあればこの時点で繋がっているので会話できます。よく連絡をとる人のスマホにアレクサアプリを入れておけば通常の電話感覚で使えます。この辺の詳細は以下のホームページなどを参考にしてください。「アレクサ 電話」などで検索すれば多数ヒットします。
https://asatte.biz/alexa-call/

(3)Amazonのスマートスピーカーを用いた音声メッセージ送信
アレクサアプリを入れたスマホや、他のAmazon のスマートスピーカーへはメッセージ送信も可能です。「Alexa、####(連絡先として登録している名称)にメッセージを送って」と話し掛けると、「####さんにどのようなメッセージを送りますか?」と聞いてくるので応答すればそのまま音声メッセージとして送信されます。相手がすぐに出られない状況では有効です。こちらはメール感覚です。

(4)スマートスピーカーを用いた電子メール送信
前述の2つはアレクサアプリの入ったスマホでしか対応できない機能でした。しかし、そのようなスマホばかりではないと思います。諦めることはありません。スマートスピーカーから声で電子メールを送信することもできます。それには前回のブログ(6)でも紹介したIFTTT(イフト)というアプリを使います。ただ、ここで送信する電子メールは、送信先と文面は事前に確定しておかなければなりません。私の場合、送信先2か所の『緊急メール』として作成しています。
「Alexa、緊急メールをトリガーして」と発すると、IFTTTが動作してメールが送信されます。
尚、自分のスマホ宛にメールを送信して、スマホのウェイク状態を作り出し、Google Assistantを使って電話をかける方法も可能なことは前回ブログで紹介した通りです。

【2】トラブル対策
(1)サーバートラブル時
先日(2020/11/25)発生したAWS障害(以下の記事参照)
https://biz-journal.jp/2020/11/post_193058.html
ではSwitchBot HubやNatureRemoなどの赤外線コントローラーが突然使えなくなり困った方も多かったのではないでしょうか。この障害はAmazonのサーバーで生じたもので、Amazonの音声認識に連携していたSwitchBotなどのアプリが数時間に渡って声で操作出来なくなりました。幸いにも、SwitchBot自体はスマホからBluetoothで接続することにより操作できました。そのため、パソコンのミラーリングアプリ(前回ブログ(6)参照)を用いてスマホを操作すれば、声でしか操作できないもの以外は何とかなりました。それにしても、この様なトラブルでは為す術がありません。リスク回避のためには、Amazonだけに依存しないことしかありません。というわけで、私もこれを機にGoogleのスマートスピーカーを導入することにしました。AmazonとGoogleのスマートスピーカーをどう使い分けるかは、これから考えます。

(2)停電時
停電で家のコンセントが使えず、WiFiやスマートスピーカーの電源が入らない場合の対処法も考えておく必要があります。スマートスピーカーがAmazon Echo dot 第3世代であればモバイル対応 Dot3 パワースタンドという便利な物を用いてバッテリー駆動させることが可能です。同じくバッテリー駆動可能なスマホからテザリング(スマホ経由でインターネット接続すること)すればスマートスピーカーを使うことが出来ます。緊急連絡にも使えます。このスマホテザリングとバッテリー駆動のEcho dot 第3世代の組み合わせであれば、旅行やドライブなどの外出時にも持って行くことが可能なので便利ですよ。

【モバイル対応 Dot3 パワースタンド】





(3)スマート機器のリセット方法
ネットワーク機器やパソコンなどは一度電源を切ってリセットしたい場合があると思います。このような場合には、スマートプラグを取り付ければ簡単に実現できます。スマートプラグとは所謂コンセントスイッチです。これはコンセントに差し込んで使うので、電池切れの心配がありません。当然、スマートスピーカーとも連携しており、声でも操作できます。私は、『(4)玄関ドアを声で解錠』でも紹介したWiFiアクセスポイントやSwitchBotで操作しているガスファンヒーター等に取り付けています。
スマートプラグの良いところは、オンオフの状態を正確に知ることができるところです。赤外線コントローラーやSwitchBotでオンオフした場合、正常に動作していなくても動作命令の回数に応じて状態を表示しているに過ぎません。それを証拠に、「アレクサ、テレビを消して」と言ってみてください。テレビがオンになったでしょう。「アレクサ、テレビをつけて」と同じで、リモコンの電源ボタンを押しているに過ぎません。消えたかどうか不安だからといって何度も「アレクサ、テレビを消して」というと目の前に現物がない限りどっちの状態になっているか確認のしようがありません。テレビくらいならいいかもしれませんが、ガスファンヒーターの場合は大事故にも繋がりかねません。スマートプラグはそのような場合に威力を発揮します。オンかオフかを確実に知ることができるのです。後ろにリンクがありますので、ご興味のある方はどうぞ。複数のメーカーから発売されているようです。



【スマートプラグ TP-Link】




【スマートプラグ SwitchBot】





今回は緊急時の連絡方法やトラブル時に備えた準備を紹介しました。外部への連絡方法は設定するだけでなく、実際に動作させて日頃から操作に慣れておくことをお勧めします。アレクサアプリを入れたスマホとの連絡に限定されますが、通常の電話やメールとしても利用価値が高いと思います。

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