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(25)巻き爪対策製品を試してみた! [介護]

手足が動かすことができない病気に罹患すると、日常生活は椅子に座っているか、ベッドで寝ているかのどちらかです。立って歩き回ることができません。この様な状態が長く続くと、出現する症状の一つに巻き爪があります。両足親指の爪が丸まってくるのです。

当初は爪が少し丸くなっても体重をかけることは無いので、痛みはありませんでした。しかし、症状が進むと、リハビリ等で親指に力がかけられた際に爪が皮膚を傷つけたのか痛みが出現しました。そのうち化膿してしまいました。さらに出血を伴うようになると、その痛みは耐えがたいものでした。足を動かすこと自体が苦痛になりました。これまで巻き爪になったことが無かったので、これほど強い痛みを伴うとは思っていませんでした。

もう耐え切れず医療機関を受診すると、爪に小さな穴を開口してΦ0.2mmのワイヤーを通して食い込んだ爪の両端をリフトアップ。嘘のように痛みが無くなり、後は傷の治るのを待つだけでした。

この治療において可変できる条件は、ワイヤーのテンションと爪のどの部分にワイヤーを通す穴をあけるかの2つしか無いように見えました。爪への開口位置を爪の両端とすると、実質的にワイヤーテンションだけが可変で,、その調節はワイヤー太さで行っています。

今回は医療機関にかかりましたが、同様に爪を矯正する器具が何か市販されているのではと思い、巻き爪に関する製品についてネット検索するといろいろとヒットしました。爪に貼り付けるテープや、金属ワイヤーの入ったものまでいろいろです。価格も1000円から5000円程度のものまであります。購入するには安価な方が良いですが、巻き爪に対して効果がなければなりません。本当に自分の巻き爪に対して効果があるのかは、実際に購入して試すしかありません。

そこで今回は、私が実際に試した3種類の巻き爪対応製品について、その感想を紹介します。
尚、製品の詳細については、リンクを開いてご確認ください。

【1】 巻爪ケア PRO サポートシール
まだ痛みの生じていない初期の巻き爪に使用しました。Amazonで80枚入り1045円で購入しました。1枚当たり13円です。結論から言うと、私には効果を感じられませんでした。

コジット 巻爪ケア PROサポートシール ナチュラル 80枚 (x 1)

コジット 巻爪ケア PROサポートシール ナチュラル 80枚 (x 1)

  • 出版社/メーカー: コジット
  • 発売日: 2017/01/28
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品



この商品は、プレートというプラスチック材を、シールというテープを用いて爪の表面に沿うように貼り付けて使用します。プレートに生じたまっすぐに戻ろうとする力(テンション)で巻いた爪を上方に引き上げようとしています。当然のことながら、このプレートのテンションよりも、テープの粘着力の方が強いです。そうでないとテープが剥がれる事になります。商品パッケージ表面左下部には『医療用テープ』の記載がありますが、これは製品の事ではなくプレートを押さえつけるためのテープ、粘着力の強い医療用のテープを指しているのではないかと思います。パッケージ表面には巻いた爪に貼った写真はあるものの、それがどの程度回復出来たのか結果を示す写真掲載が無いと、後になって気がつきました。


【2】まきづめリフト(クリップ4個)
これもAmazonで購入しました。1個2090円でした。1個とは爪1つに取り付ける分だけなので、両足分ではありません。

NEW まきづめリフト

NEW まきづめリフト

  • 出版社/メーカー: JPS
  • メディア:



本製品は、金属ワイヤーを通したクリップと呼ばれる金具を爪に取り付け、ワイヤーがまっすぐに戻ろうとする力で巻いた爪を引き上げるものです。原理的には医療機関で受けた治療と同じですが、爪に力を加える箇所が爪の先端部になることが違いです。

この製品を新品状態から取り付ける時は、クリップに通されたワイヤーが長いので爪の形状に合わせて曲げることが容易です。どんなに丸くなった爪にも取り付けは可能だと思います。

クリップは4個あり、その取り付け位置は自由に変更可能です。爪の引き上げたい箇所にクリップがあるように調整し、ワイヤーを爪に合うように曲げながらクリップを爪にはめ込みます。取り付けた後にピンセット等で若干の位置調整をして、余分なワイヤーをニッパーで切断します。間違っても爪切りで切断しようとしてはいけません。爪切りの刃が凹んでしまうだけです。
ワイヤーは直径0.35mmのチタン・ニッケル合金を2本束ねてフッ素樹脂で被覆して1本にしています。クリップはステンレス製(SUS304)との記載があります。尚、クリップが3個の製品もあるようですが、爪の形状に合わせやすい4個の方が良いと思います。

このワイヤー切断後に爪からクリップを取り外し、再度取り付けるのは初回ほど簡単ではないと思いますが可能なレベルです。私の場合、取り付けから数日で爪の矯正が一気に進み、クリップの再取り付けに苦労するような状況を脱していました。

それから、着脱の際にクリップがワイヤーから抜けてしまうことがあります。再度ワイヤーに通せばよいのですが、細かな作業であり視力が必要なようです。虫眼鏡や老眼鏡が必要になる場合もあります。また、クリップ自体が緩くなることもありました。そんな時は、ペンチ等でそのギャップを狭めれば大丈夫です。

この製品は、取り付け直後すぐに爪に力がかかっていることが感じられます。非常にいい感じです。取り付けたそのままでは、クリップが靴下やタオルなどに引っかかっります。その対策として、クリップをサージカルテープなどで覆って保護すれば大丈夫です。必要以上にテープで覆わないことが、雑菌の抑制に良いと思います。今では、入浴後にサージカルテープの貼り替え、爪が伸びた際にクリップを一旦外して爪切りをしています。


【3】巻き爪ワイヤーガード
これもAmazonで1391円で購入しました。【2】の『まきづめリフト』より安価で、金属ワイヤーを用いている製品であり、試す必要があると考えたのです。本製品は1個入りで、保護テープが30枚付属しています。表記にはチタン、ニッケル合金とあり、【2】と同じ材料の金属ワイヤーです。保護テープは、爪に取り付けた本製品を固定、保護するものです。購入の際は爪の幅に応じたサイズ選択が必要です。


巻き爪 ワイヤーガード 【一般医療機器】

巻き爪 ワイヤーガード 【一般医療機器】

  • 出版社/メーカー: サイプラス
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品



爪への取り付けは『フック』というプラスチック製の小さな部品2個で行います。爪に差し込むだけで、爪を挟み込むものではないのでそのままでは簡単に外れてしまいます。それを固定するのが約2cm角の保護テープの役割です、爪を大きく覆うように貼るので、フックの出っ張りが引っ掛かりらないようにする役割も兼ねているようです。前述【2】のクリップよりもフックには厚みがあるので、それを保護テープで覆うと爪先の出っ張りはかなり大きく感じました。

本製品も金属ワイヤーを用いているので、取り付けた直後すぐに爪に力がかかっているのが分かりました。【2】ほどではありませんが、【1】よりは効果を感じられます。【2】より弱く感じるのは、金属ワイヤーの強度が弱いためだと考えられます。

この製品は保護テープで固定しているだけなので、非常に簡単に着脱可能です。しかし、頻繁に保護テープを貼り替えないと雑菌が繁殖するのか、傷があると直ぐに傷口が化膿します。毎日風呂に入らない障害者には、清潔を維持するのが大変なように思います。保護テープなしではフックが爪から外れて飛んでしまうので、失くさないように注意してください。


【まとめ】
今回、市販されている3種類の巻き爪対策製品を試した結果を紹介しました。この中では【2】まきづめリフトが総合的に優れており、お勧めです。

紹介した様な巻き爪対策製品を使用する場合に注意すべきことは、保護テープを貼っている箇所を常に清潔に保つことです。そうでないと雑菌が繁殖するのか、傷口が化膿したりします。健常者と異なり障害者は毎日風呂に入れるわけではありません。テープ交換を怠ることの無いように気を付けてくださいね。

さらに障害者の場合、巻き爪の原因を取り除くことができません。一時的に回復してもすぐに再発するので、治療の継続が不可欠です。そのためにも安価で、何度も繰り返して使用可能な製品であることも重要だと考えています。

今回紹介した情報が巻き爪対策製品の購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

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