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(15)増えすぎたスマート機器とWiFi接続 [介護]

手足の動かせない身体障害者にとって、スマートスピーカーを始めとするスマート機器やパソコンの利用無くして快適生活実現はもはや不可能です。これら機器の無い時代に今の病気になっていたら、病気の本人だけでなく介護する側も相当大変になっただろうことは容易に想像できます。スマート機器を上手に活用することで、多少不便でも自分の意志で多くのことが可能なのはこれまでのブログでも紹介した通りです。これらスマート機器の利用に必須なのはWiFi(無線LAN)を経由したインターネット接続環境です。この接続が不安定になると、使いたい時にスマート機器が動作しないという問題が発生します。今回は私のところで発生した事例とともに無線LANについての基礎知識を紹介します。

WiFi(ワイファイ)と呼ばれる無線LAN(Local Area Network)はその周波数や方式によって802.11b(2.4GHz), 802.11a(5GHz)から始まり、どんどん高速に通信できる新しい規格が登場しています。802.11**とは米国電気電子学会IEEE(アイ トリプルイー)の標準化委員会の分科会名で、その分科会が策定する規格を表す名称として使われています。いろんな会社が勝手に独自規格の製品を作らないように標準規格を策定しようとする委員会です。各委員会でそれぞれの通信規格について、周波数帯域、変調方式、データの送り方などその技術的な詳細を議論して決定しています。最新規格はWiFi 6と呼ばれる802.11axです。

これまでのブログでも紹介したように、私は日常の多くの場面でスマート機器を活用しています。 使用しているのは次の通りで、これからも増える可能性もあります。

スマートスピーカー:6台、スマートプラグ:4台、赤外線コントローラー:5台、
スマートロックのWiFiアクセスポイント:1台、パソコン:2台、タブレット:1台、スマホ:2台、Fire TV:1台、HDDレコーダー:1台

この20台以上の機器をBuffalo WSR-300HPという無線LAN親機1台に接続していました。





この親機はワンルームマンションでの使用を想定しており、同時に接続できる機器の目安は6台とされています。最高転送速度300Mbpsの能力では、パソコンでネットを使うと頻繁に接続が切れるようになりました。

元々、当方のインターネット環境は転送速度100Mbpsとそれほど速くありません。マンション管理室には光ファイバーを受ける機器が設置されていますが、そこから各住戸には電話のメタル配線で繋がっているため光ファイバーの高速通信の恩恵を100%受けられないのです。そのため、宅内の無線の転送速度も300Mbpsの性能で大丈夫だろうと考えていたのですが、さすがに接続するスマート機器が増えすぎました。そこで、無線LAN親機を新しい高性能機種に交換することにしました。

今回選定したのはBuffalo WSR-1800AX4です。






この機種は2.4GHz帯と5GHz帯を同時に接続可能なデュアルバンド、さらに最新規格のWiFi6(802.11ax)にも対応しています。2.4GHz帯で最高573Mbps(802.11ax)、400Mbps(802.11n)と高速になり、同時に接続可能な機器の目安は18台と大幅に増えました。保有する機器数は20を超えていますが、全てを同時に接続するわけではないのでOKとしました。

この親機更新に伴う作業手順は次の通りです。
1) 現行の親機に新たに、新しい親機を接続
2) 新しい親機設定(パスワード、MACアドレス登録など)
3) スマート機器全ての接続先を新しい親機に変更(新しい親機のSSID、パスワード)
4) 動作確認後、古い親機を取り外す

この手順で面倒なのは3)です。全ての機器を再設定しなければなりません。スマートスピーカーや赤外線コントローラーなどほとんどの機器はスマホから設定をしなければなりません。スマホ操作はミラーリングアプリを使ってパソコン上で行いました。パソコン操作を視線入力で行う私にとっては、文字入力の多い作業は時間がかかりました。

新しい親機は通信環境を判断して2.4GHzと5GHzを自動で切り替える機能(バンドステアリングLite)があります。この機能はパソコン使用時には役立つと思い設定したのですが、これがトラブルの元でした。設定当初は問題なく使えたので、これで移行完了となるはずでした。ところが、スマートスピーカー、赤外線コントローラーが2.4GHz帯にしか対応していない機器であっても頻繁な切り替え動作の影響を受けるようで、そのたびに接続が切れるのです。これはダメだと、自動切り替え機能をオフにしました。すると、全ての機器が繫がらなくなりました。この機能を使う場合とそうでない場合で、親機のSSIDが異なるのです。スマート機器の設定を全てやり直ししなければなりません。少数の機器で動作確認してから接続方法を確定すべきでした。

新しい親機でこの機能を使わないように設定し、接続する機器側でSSIDを再設定すると、接続が切れることもなくなりました。無事に移行完了です。

ネット接続が頻繁に切れるようになったら、同時に接続しているスマート機器を数えてみてください、多いようなら、親機の性能を高くすると改善しますよ。


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