手足の動かせない障害者は座って過ごす時間が長いため、褥瘡(じょくそう)、所謂床ずれを如何に抑制するかは重要な問題です。褥瘡にならないまでも着座時に痛みが生じると、苦痛以外の何ものでもありません。何とか緩和する手だてがないものかと様々なクッションを試してきました。その結果は本ブログの(5)でも紹介した通りで、メッシュ型のエアークッションが現状では最も痛み低減に優れていました。
そして今回、新たなタイプのクッションを試しましたので、その評価結果を紹介します。
それはエアウィーヴのウェルネス向け車椅子用クッション、¥27500です。店頭購入ではなくWebで購入すると30日間のお試しが可能です。但し、このお試しは1人1回しか使えない制度なので、他のエアウィーヴ製品で既にお試しされた方はご注意ください。


図1 エアウィーヴクッション

図1に示すように黒いカバーの内側に白いクッション材が入っています。このクッション材はエアファイバーと言うそうで、硬い層の上に柔らかい層が積層された座面垂直方向に2層構造になっています。つまり、着座時には柔らかい面に接することになります。






このクッション、座った直後は快適です。しかし、連続使用は2~3時間が限度で、痛みが低減されることはありませんでした。よく考えてみると、除圧方法が低反発型、ジェル型クッションと本質的に同じなので、既に生じている痛みを低減させることはそもそも無理だったように思います。ただ、通気性は大変素晴らしく、他のクッションに比べて蒸れは低減されました。結局のところ、メッシュ型のエアークッションを継続使用中です。


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